◆ 作文力の向上を目標に据える
英語の総合力を身につける上で、その基盤となる重要な時期が中学の時期です。
英会話の視点からも、日常会話に必要な基本単語と表現パターンは中学の3年間でほぼ出そろいます。
中学英語で問われる英語力の内容は主に次の8つです。
①語彙力(単語と熟語の意味・発音がわかる)
②ライティングの力(単語のスペルが正しく書ける)
③文法力(英語のルール・構文・語法がわかる)
④読解力(英文の意味がわかる、英文を訳すことができる)
⑤整序の力(正しい英語表現の語順がわかる)
英作文の力(事実と意見および会話文を英文にできる)
⑦リスニングの力(英語を聞いて意味がわかる)
⑧発話の力(言いたいことを英語で発話できる)

この中で英作文の力は語彙力・文法力・整序の力を内包し、同時に読解力の向上につながります。
また作文を発話することでその力は会話力に直結します。
独立したトレーニングを必要とするリスニングの力を別にすれば、英作文の力は表現力として英語学習の大きな到達点であり、作文力を高めることは英語力を総合的に高めることにつながります。

この講座は中学生を対象に、作文力の向上を目標に据え、高い英語力の育成をめざします。

◆ 具体的にどんな力をめざすのか
この講座では具体的にどんな力をめざすのか、その例をあげてみましょう。

↓これは札幌市の公立中学校で使われている中3英語の教科書に出てくる 「Writings」 のコーナーでの学習課題です。(一部デザインと内容を変えています。)


「ホームページで学校紹介」というテーマで、自分の学校の所在地、歴史、生徒と教員、学校行事、部活動についての英作文を課題にしています。この中の「学校行事の紹介」の例文訳として次のようなものがあります。


このような文章を英語でミスなくスムースに書ける力をめざします。
学習の範囲は基本的に教科書の内容に基づきますが、内容によって学期や学年の枠を超えて学習することもあります。
★ めざす英作文力のポイント
  ※日常生活や学校生活に関して
・過去と現在の事実、未来の予想や計画を書くことができる。
・自分や家族の経験を書くことができる。
・自分の意見、感想、思いを書くことができる。 
・日常の会話の内容を書くことができる。
◆ 大前提としての学習習慣を身につける  ~何をどう勉強するか~
教科を問わず学力の向上を根底で支えるものは何より学習習慣の定着です。そしてそれを可能にするのはしっかりとした目標設定と勉強方法です。特に「積み上げ型」の教科である英語は毎日の地道な取り組みが欠かせません。
この講座では各生徒の日課やレベルに応じた短期・中期・長期の目標設定をし、勉強方法そのものをしっかり伝え、その継続的な実行をはかります。

この講座で生徒に定着をめざす勉強方法(項目)のいくつかを紹介します。
語彙力を自分で増やしていく勉強法
教科書の新出単語は基本的に自分で調べていきます。そのポイントは意味、発音、アクセント、スペルです。
そのための指導としてフォニックス(英語の発音のきまり)と発音記号を指導し、初めて見る単語も正しい発音にできるだけ近い発音ができるようにします。
「ミスボックス」(あらかじめ用意してあるミスの一覧)の活用
英作文には「よく出るミス」があります。冠詞の抜けや間違い、三単現のsや複数のsが無い、過去の文に「過去形」が使われていない、前置詞の後が名詞の形になっていない…など。こうしたミスを常に自らチェックできるツールを用い、ミスを無くしていきます。
「リピートチェック」(答え合わせのたびに問題文の先頭に〇、×、△をつけ、×を〇の連続に変えていきます。)
できる問題とできない問題、時間が経つとできなくなっている問題、いつもミスをする問題、などを見てすぐにわかるように、取り組むたびに問題文の先頭にマークをつけていきます。弱点克服のための学習法です。
「サブ-プレトレーニング」(日本語文から主語subject 述語predicate だけを取り出していくトレーニングです。)
日本語文には主語が表れないことも多いということもあり、文の中から柱としての主語・述語、つまり「何がなんだ。何がどんなだ。何がどうした。」を素早く見つけることは英作文にはとても重要です。
「レシィテイション」(ずばり重要文の暗唱recitationです。)

ところで、勉強方法の王道は復習と反復(Review & Repetition)です。この大切さは言うまでもありません。

◆ 重要文を九九のように暗唱できたら ~重要文の暗唱こそ最大の“武器”~
英作文には表現したい日本文を英語で表現するための「きまり」と「構文」(文の成り立ち、しくみ)を知ることが必要です。
それが文法です。
「こんな表現をするためにはこんな文法がある。」と言う形で文法テーマを提示していきます。
中学英語はその表現の内容がきわめて日常的なレベルなのです。
例えば、相手に何かを頼むには、2つのもののある性質を比べるには、自分の経験を伝えるには、相手に何かを提案するには…、など。こうした「テーマ」はすべて日常生活のごく普通の会話レベルに基づいています。

英作文は語彙をベースに、文のきまりと構文を学んだうえで、英文を頭の中で組み立てていく作業です。
その英文を組み立てていく上で大きな威力を発揮するのが頭に浮かぶ「音」です。

「私は京都に行ったことがある。」という文を英作文するとき、
「アイヴビントゥ~(I've been to ~)」という音が頭に浮かべば、現在完了経験用法の文法だけを用いて作文するよりも速くスムースにできます。

「~に行ったことがありますか。」という文を英作文するとき
「ハヴユーエバービントゥ~(Have you ever been to ~?)」という音が頭に浮かべばすぐにできてしまいます。さらに、単語を一部変えることで「~を見たことがありますか。~を食べたことがありますか。~をしたことがありますか。」といった経験をたずねる文は広がっていきます。

ここで、「行ったことがある」と言うときなぜ go の過去分詞 gone を使わず be の過去分詞 been を使うのか、なぜ経験を表すのに「have+過去分詞」の形になるのか、そもそも過去分詞って何なのか、といったことをわかりやすく伝え理解させることで生徒の英作文の応用力は高まっていきます。
 参考  ビギナーのための英会話セミナー have

一般に多くの中学生にとって英作文は難しいと考えられています。
しかし、まるで九九のようにいくつかの重要文を暗唱できたらどうでしょう。英作文はずいぶん楽になります。
少なくとも「難解だ…」というイメージは減っていくはずです。

ところで私たちはあの大量の九九のかけ算をいったいどのようにして覚えたのでしょう。
ひとつには、たとえば「3」をサン、サ、ザン、サブという4通りの音で表現した上で、それをリズムと調子にのせて覚えやすいフレーズにしたという、日本語特有の素晴らしい「手法」があります。
そのうえで何と言っても大きな要因は、声に出し耳で何度も何度も繰り返し聞いたフレーズ、つまり「サザンガキュー」といった「音sound」が脳の深いところに記憶されたということです。

もう一つ、私たちが九九をなかなか忘れない理由があります。
それは、ときどき使う、ということです。私たちは生活上、九九をときどき使うからこそ何年たっても九九を忘れず、声に出して唱えることもできるのです。「使う」ということは「思い出す」ことでもあります。
記憶の中で「使わないこと」は思い出しにくくなり、やがて記憶から消えていきます。

この講座では重要英文の暗唱を重視し、その方法を生徒に指導し、英作文はもちろん英語力全体のレベルアップにつなげていきます

◆ 当講座の受講にあたって
受講に際し標準的な学力を測るための入会テストを行います。
 入会テスト
  科目 : 英語 国語  ※ 中1は原則5月までは国語のみ
  内容 : 各学年の時期に応じて必要な標準的な語彙力、読解力、文法力をテストします。

保護者の方と生徒本人同席の面談を行います。
  指導方針、スクールのきまり、受講時間等についてお話します。


   金額は消費税込の金額です。教材費が別途かかります。
  
プライベートレッスン 月謝 :月3回コース~9,500円  月4回コース~12,500円
グループレッスン 2人以上で開設します。 月謝 : 月4回コース~1人8,500円
※ 入会金割引:2人以上同時入会~1人3,300円(税込)
※ 月謝金額にはスルーライフのオリジナルレッスンプリント代が含まれます。
※ 夏期及び冬期の講習会があります。

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