have のはたらきは「所有」。[所属・付属]はなんでもOK。
       だから頭痛だって「所有」で考える。
 

はじめに
なぜ英語が出て
 こないのでしょうか?
英語的発想に
      近づくために
 超基本動詞1 have@
 ◇超基本動詞2 haveA
 ◇超基本動詞3 get
 ◇超基本動詞4 make
 ◇超基本動詞5 take@
 ◇超基本動詞6 takeA
おすすめ自主トレ方法1
おすすめ自主トレ方法2
◆<所有>の状態
学校教育の英語で最初に学んだ一般動詞がこの have だった、という方も多いと思います。
I heve a pen. 「私はペンを持っています。」 と訳す“有名な文”、ちょっと懐かしい感じもしますね。
この文の影響かどうかはわかりませんが、have とくれば 「持っている」 という訳(意味)を思い浮かべる人は多いはずです。
でも、これからは「have」 だけでは訳しようがない、と割り切り、「have=持っている」、という単純な連想はしないようにしましょう。
つまり、have そのものの訳(=意味づけ)はここではしません。
have の「はたらき」に注目します。
はたらきを理解し、イメージをもつことが大切です。訳はそのイメージに合うことばを選べばよいでしょう。

★haveには第1に、人やものが何かを<所有>している状態を表すはたらきがあります
※ここでの<所有>という言葉は、「所属している」とか「付属している」という意味も含みます。
   
ここでは具体的なモノや人のほかに、「時間」もhaveの対象となることを合わせて理解しておきましょう。

 I have much money. たくさんお金を持っている。
 I have a cat. ネコを飼っている。
 I have a brother. 弟がいる。
 I have no time to play. 遊ぶ時間がない。


★さらに have には、人に属するいっさいの事柄をその人の<所有>として表すという重要なはたらきがあります。
 
あなた自身のことを考えてください。
あなたの心と体に属することは全てhaveで表現することができます。

I have a good idea. 良い考えがある。(考え)
I had a good time. 楽しい時を過ごした。(経験)
I have a headache. 頭痛がする。(痛み)
I have black hair. 髪が黒い。(身体的特徴)
   ※My hair is black.より一般的
I have a good memory. 覚えが良い。(能力)
I have no fear. 怖くないぞ。(意識)
I had a shock. ショックを受けた。(感情)


この使い方を広く物や事柄などにあてはめてみましょう。
ある物や事柄に属する特徴や性質(属性)は have で表現できます。

The room has two doors. その部屋にはドアが2つある。
A week has seven days. 1週間は7日です。
Japan has four seasons. 日本には四季がある。
My dog has short legs. 私の犬は足が短い。

This car has a powerful engine. この車のエンジンは強力だ。
 
これらの<所有>は状態(あるいは永続的な事実)を表していますね。

◆<所有>の行為
ところでhaveにはこんな使い方もあります。

I had lunch. 昼食を食べた。
I'll have it. それにします。※メニューの注文などで。
May I have this seat? この席よろしいですか。
May I have this one? これもらってもいいですか。


なぜこんな表現ができるのでしょう。
それはhaveには、<所有>を「状態」ではなく「行為」として表現するはたらきもあるからです。
何か行為をして一時的にあるものを所有する、というイメージですね。

May I have your name? などはまさに「お名前を頂戴できますか。」といったニュアンスです。
さらに 実は、have にはストレートに「〜(行為)をする」 を表すはたらきがあります。
have a look at 〜. 〜を見る / have a swim 泳ぐ/ have a dream 夢を見る
have a dance 踊る / have a fight けんかをする / have a try 試みる・やってみる
have a rest 休憩する ※特にイギリスで
これらは特別な表現ではありません。ネイティブが日常ごく普通に使っている表現です。

以上、have の基本的なはたらきを見てきましたが、have にはそのほかにも
 ●「have to 〜 」 の形で「〜しなければならない」 を表す
  ※ don't have to 〜 で「〜する必要はない」
 ●「have 過去分詞 」の形で現在完了形を表す
 ● 「have A 過去分詞 」 の形で 「 A を…してもらう (させる)」 を表す
   I had my hair cut. 髪を切ってもらった。※ cut は過去分詞
 ● 「have <人> 動詞 」 の形で 「 <人> に…させる (してもらう)」 を表す 
   I had him cut my hair. 彼に髪を切ってもらった。
など、いくつかのはたらきがあります。
さて、その中で大変気になるのが「現在完了形」というヤツです。
次にそれを見てみましょう。

 Home