take のもっとも基本的なはたらきは 「取る つかむ 握る」 でした。

ここでは 「とる」 という日本語に注目してください。

日本語で 「とる」 という言葉は実に多くの意味を持っています。

「とる」を漢字にしてみましょう。

取る/撮る/採る/執る/捕る/盗る/摂る/録る/獲る

実は、この漢字の意味がすべて
take で表現可能なのです。

私たちは日常生活で「〜をとる」という表現を非常に多く使っていますが、
take は驚くほどこの使い方と
共通点があります。

日本語の「とる」の具体的な例を見てみましょう。

新聞をとる(購読する)/写真をとる(撮る)賞をとるビタミンをとる(摂る)/ 〜の形をとる
(ある)行動をとるノートをとる責任をとる(ある)態度をとる指揮をとる(執る)
記録をとる/獲物をとる(獲る)/時間をとる/場所をとる席をとる休暇をとる
脈をとる寸法をとる労をとる(ある)手段や方法をとる/(ある)見解をとる
(〜だと)受けとる(=思う)資格をとる給料をとる嫁(むこ)にとる
指紋をとる

ここにあげた例文はすべて
take で表現可能です。

では、この中でいくつか重要な表現を取り上げて、take のはたらきをさらに考えてみましょう。


「写真を撮る」 の take は 「写しとる」

似顔絵や肖像画を描く、というとき英語ではよく
take を用います。

take a likeness 肖像画(似顔絵)を描く

つまりtake には drawpaint に似た「描く」という意味があります。

ただ、take draw paint と違うのは、take の「描く」は、
ある対象やモデルがあって、それを「写しとる」 というイメージ
です。
肖像画を描くということは、モデルの「写し」をそっくりキャンバスに
「とる」、という発想ですね。

「ノートをとる( take notes )」という場合もやはり 「写しとる」 が
基本なのです。

「写真を撮る」 というのも同じ発想です。



時間の take → 「時間がかかる」 は 「時間をとる」 と考える

英語では、時間がかかるという表現を、たくさんある時間からある部分的な時間を「とる」 と発想します。
日本語でも「少し時間とれますか。」 のように「時間をとる」 という言い方がありますね。

この場合の「とる」 は、「必要とする」 ということです。

「スリムなこの新製品は場所をとりません。」 などという場合の「とる」 です。

例えば、「そこに行くのに10分かかった。」 という場合、英語では

It took ten minutes to go there.
 となります。
It は形式的に用います。

つまり、「そこに行く」 という行為が、たくさんある時間から
10分という部分を必要とした、というわけです。


It took me only two days to finish the work. 
(私が)その仕事を仕上げるのに2日しかかからなかった。

How long does it take from here to the town by car?
ここからその町まで車でどれくらい(時間が)かかりますか。

ある行動をとる=ある行動を選ぶ→ある行動をする・行う

「ある行動をとる」という表現があります。
これは、その行動を選ぶ、と考えることができます。


take
には「選ぶ」・「採用する」 を表すはたらきがありましたね。(複数のものから何かを取る)

これをあなた自身の行動にあてはめてみましょう。

あなたが入浴したとします。
この場合、あなたは他のいくつかの行動の中から 「入浴
bath」 という行動を選んだ、と考えることが
できますね。

そこで、入浴することを
take a bath と表すわけです。   

このように、「take + 行動を表す名詞」 の形で、「〜をする」 という表現が可能になります。

take a walk
散歩する
take an examination
試験を受ける
take a look around
あたりを見回す
take a nap
うたた寝をする
take care
注意(用心)する
take notice (of)
(に)注意を払う・(を)心に留める

このタイプと似た表現に次のような表現もあります。

take pains
骨を折る 
take trouble
労をとる 
  
take prudence
大事をとる       

take it easy
は 「気楽に受けとる」→「のんきに構える」

「わるくとる」・「よくとる」 という言い方があります。
「私の言うことをわるくとらないでね。」 というように。

この場合の 「とる」 は 「〜と思う」 「〜と解する」 「〜と受けとる」 ということですね。

take にも全く同じ用法があります。

あなたも何度か耳にしたことのある
take it easy という表現は、「 it 」 を 気楽に受けとる、ということです。
ここから、「のんきに構える」 とか 「のんびりやる」 という意味になるわけです。

Take it easy ! くよくよするなよ。※ しばしば別れのあいさつ代わりに 「じゃあね」 という感じで使われる
                      こともあります。
I took his words well (kindly). 彼の言葉をよく(善意に)とった。
I took it pretty hard. 僕にはかなりつらかったよ。

この take のはたらきを用いて
take for B 」 とすると、「(まちがって) A を B と思う 」 となります。
※この場合の for は「〜として」 を表す
for です。

He took me for the rich.
彼は私をお金持ちと思った。
(彼は私をお金持ちとして受けとった)
He took her for my sisiter. 彼は彼女を私の妹だと思った。


さて、いかがでしたか。

take の理解でまた一段と表現力が増しましたね。

「英語的発想に近づくために」というテーマで学んできた「超重要動詞」のはたらきについてはこれで終了です。
たった4つの単語でしたが、その重要度を知っていただけたでしょうか。

今度はあなたが使う番です。

次は、自主トレ方法の紹介です。



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 はじめに
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  出てこないのでしょうか 
 ■英語的発想に
        近づくために
  超基本動詞1 have@
  超基本動詞2 haveA
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  超基本動詞5 take@
  超基本動詞6 takeA
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