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「○○をゲットした!」なんて言いますね。 このように get は「〜を手入れる。〜を獲得する。」という意味でおなじみです。 ところで、あなたは get up の意味をご存知ですね。そうです、「起きる」と訳します。 なぜ「手に入れる」の get が、get up となると「起きる」になるのでしょう。まるで全く別の単語のようですね。 get は様々な意味に用いられますが、その根底にはある基本的なはたらきがあります。 get のはたらきを理解するために、まず次のようなイメージを持ってください。 ![]() 「Aが動いてBに達する」、「AがBになる」 というイメージです。 表現は人によって違うと思いますが、このイメージから「動き」と「変化」を感じられると思います。 get という単語には、その根底に動きや変化を表現するはたらきがあります。 では具体的に見ていきましょう。 ◆ get には、何かがある所に達する(至る) ことを表すはたらきがあります。 ![]() ![]() ![]() 「人」が動いて「場所」に達する(達した)、というわけです。 これを日本語で表現すると「着く」・「着いた」となります。 I got to Sapporo. 札幌に着いた。 I got home at 8:00. 8時に家に着いた。 How can I get to the hotel ? どうしたらそのホテルに着け(行け)ますか。 ◆ get には、人が動いて何かを獲得する ことを表すはたらきがあります。 次に ![]() ![]() ![]() 「人」が動いて「モノ」に達し結果としてその「モノ」を所有するに至った、というわけです。 I got a new car. 新車を手に入れた。 ※ここには新車を手にするまでの何らかの「動き」が前提となっています。 ◆ get は、前置詞を伴って多様な「動作」を表します。 get がもつ 「動きをあらわす」 というはたらき(機能)をもとに、動きの方向や位置を表す前置詞を一緒に使うことで、人の様々な動きが簡単に表現できます。 上の例文であげた「get to the hotel」 の to は向かう方向を表しています。 ![]() 他の前置詞を使ってみましょう。 ![]() いろいろ使えそうですね。 ここでは基本的な意味の日本語で表しましたが、もちろん“応用編”もあります。 例えば、get through は「試験に合格する」という場合にも使えます。まさに試験(難関)を通り抜けるというイメージに合っていますね。 では次のイメージはどうでしょう。人がものかげに移動しています。 ![]() get behind〜、 「〜の背後に入る」、「〜の後ろにまわる」、といったところでしょうか。 ここから転じて、「人に遅れをとる」 とか 「〜の内幕を見る」 といった意味があります。 このように考えると get up がなぜ「起きる」を意味するのか、ということも納得できると思います。 ![]() というわけですね。 こうした get+前置詞 は、単に動きや動作を表すだけでなく、人の経験や内面についての表現にも用いる場合があります。 その一つの例を見てみましょう。 ![]() 「モノ」を乗り越えていますね。「〜を越える」を表す前置詞は over です。 get over a wall (壁を乗り越える) というように使いますが、悲しみや困難などを乗り越えるという表現も可能です。 I got over a hard time. つらい時期を乗り切った。 I got over that shock. あのショックから立ち直った。 また、前置詞の代わりに副詞を使うことでさらに表現が広がります。 get back 戻る/get away 逃げる/get across 渡る/get around 動き回る・(噂などが)広がる ![]() get は本当に便利な単語ですね。でもこれだけではありません。 getには、さらにとっても便利で重要なはたらきがあるのです。 ◆ get は、形容詞を伴って「〜になる」 を表します。 もう一度 get の基本的なイメージを思い出してください。 ![]() ここでは「AがBになる」という表現をそのままあてはめてください。 この場合の B は様子や状態を表す形容詞です。 今、 ![]() イメージは ![]() ![]() これを get で表現すると、 A got big..「 A は大きくなった。」 となります。 このはたらきは大変便利なだけでなく、ネイティブスピーカーが本当によく使う表現法です。 とにかく get + 形容詞 で「〜になる」です。 ※become + 形容詞 も同じですが、get の方がずっと口語的です。 get tired 疲れる /get hungry. おなかがすく /get sleepy 眠くなる /get angry 怒る get happy うれしくなる/get clear はっきりする/get well (病気などが)よくなる get dark 暗くなる/ get warm 暖かくなる/ get ready 準備ができる/ get dirty 汚れる get busy 忙しくなる… 形容詞さえ知っていればどんどん例が出てきますね。 形容詞の比較の形を使えば、以前の状態からの変化をうまく表現することができます。 You got much better. (成績などが以前より)ずっと良くなったね。 It's getting colder.ますます寒くなっています。 The situation got worse. 事態は悪化した。 He is getting more popular. 彼はますます人気が出てるね。 ここで一つポイントがあります。 過去分詞の中には「受け身」を表して形容詞のように使えるものがありましたね。中には完全に形容詞化したものもあります。 I am surprised at 〜. (〜に驚いている) のように。 このタイプの過去分詞を get の後に用いてもOKです。 I got disappointed. がっかりしたよ。 You got improved. (悪いところが改善されて)良くなったね。※ improve:改善する、改良する I am getting more interested in English. ますます英語に興味が湧いてきている。 I got excited. ワクワクしてきた。 I get bored with his speech. 彼の話にはあきあき(うんざり)するよ。 ※ bore:退屈させる、うんざりさせる Did you get satisfied ? 満足したかい? どうでしたか。 get はいろいろと役に立ちそうですね。 あなた自身の生活に即してどんどん get を使って表現してみましょう。 「超基本動詞」、次は make です。 Home ![]() ![]() |